やっぱり業務用ドライヤーはスゴイ! 髪を傷めない美容師テクニック!?

電気屋さんに行くと、マイナスイオンや頭皮ケア専用などの機能付きで1万円程度のドライヤーがたくさん並べられています。

ドライヤーは、ツヤツヤ綺麗な美髪を目指す女性はもちろん、髪型を1日中キープしたい男性にも欠かせない美容アイテムになっています。

性別に関係なく毎日使うドライヤー。種類がありすぎて、どれが自分にピッタリなのか分からない…、ドライヤーの使い方は?とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

もう、悩まないでください!

『やっぱり業務用ドライヤーはスゴイ!髪を傷めない美容師テクニック!?』をご紹介します。

目次

お風呂上がりの自然乾燥がダメな理由

濡れたままの髪を放っておいて自然乾燥させることは、髪のダメージにつながると言われていますが、そのワケとは?

自然乾燥がダメな理由は、髪のキューティクルが開いたままになるから!

※図引用元:日本顕微鏡学会 www.microscopy.or.jp
髪の基本構造
髪の毛は図のような3層構造になっています。 中心部にメヂュラ(Medula)、柔軟性に富むコアテックス(Cortex)、外側をウロコのように重なり合っているのがキューティクル(Cuticle)です。

キューティクルって何?

キューティクルの役割
  • 外部刺激から毛髪内部を守る
  • 髪の水分調節とツヤ

健康なツヤ髪は、キューティクルが規則的にキレイに重なっていますが、ダメージ髪では重なりが凸凹状態に。

キューティクルは、ケラチン(硬質タンパク質)で、無色透明の薄い膜です。 硬くて壊れにくいようなイメージですが、実際はもろくて摩擦に弱いため、強めのブラッシングで傷ついたり、濡れた状態を続けることで、ダメージを受けやすくなります。

お風呂上がりの髪は、キューティクルが開いた状態になっています。

開いた状態が続くと、髪が不要な水分を吸収してしまい、キューティクルが剥がれやすくなります。

さらに、濡れた髪同士がこすれ合うときに起こる摩擦でも、剥がれやすくなってしまいます。

キューティクルが髪から剥がれていくと、髪の内部が壊れ、髪の水分が抜けやすくなっていきます。

髪の保水力がどんどん下がっていくので、乾燥しやすい状態になります。

いつまでたってもパサパサのゴワゴワ髪は、キューティクルにダメージが残っている可能性大です。

美容師がやっている!3つの乾かし方ポイント

ポイント1 タオルドライ

タオルドライからブローを始めよう

一番簡単で髪を痛めない乾かし方は、タオルドライです。

お風呂あがりにタオルで髪の水分をしっかりと、とってあげるだけで、ドライヤーを使う時間がかなり短縮され髪のダメージを少なくできます。

タオルドライをする時は、開いたキューティクルをはがさないように、やさしくタオルを使い水分をとってください。

髪をこするようにゴシゴシとタオルを動かしてしまうと、キューティクルが傷つくだけでなく、トリートメント等で髪に浸透させた栄養成分を髪の外へ押し出してしまう恐れがあります。

ショートの人は、頭皮の水分を吸収するイメージで、タオルを髪におしこむように。 ロングの人は、髪をタオルで挟むようにして、水分をギュッと押し出すような感じでタオルドライしてください。

ポイント2 美容師さんのテクニック(ドライ編)

ドライヤーを動かし続ける

美容院で髪をドライヤーで乾かしている時の、美容師さんを思い出してください。

楽しい会話ではなくて、ドライヤーの動きを思い出してくださいね

美容師さんのドライヤーは、髪との距離を保ちながら細かく動いていませんでしたか?

ドライヤーを細かく動かし続ける理由は、熱に弱い髪にドライヤーの熱を一点集中させないためです。髪から放した位置で、ドライヤーを使用するのも、熱から髪を守るためのテクニックの一つです。

ドライヤーを使うときはココに注意!

髪のキューティクルというのは、熱にとても弱い性質を持っています。

一般的にドライヤーの熱は、家庭用のドライヤーもプロ用のドライヤーも、約100~110度くらいの温度(※温風時)になっています。

100度以上の熱は、キューティクルにダメージを与えるだけでなく、最悪髪にヤケドを引き起こします。

ドライヤーは、髪から15~20センチ放して動かしながら使うことが必要になります。

髪の根元から毛先に向かって乾かす(頭上から風をあてる)

髪のキューティクルは、髪の根元から毛先に向かって重なり合っています。

毛先から根元に向けてドライヤーの熱を与えると、キューティクルが閉じようとしている方向と逆方向となってしまい、最悪キューティクルが開いてしまう可能性があります。

キューティクルに沿って、髪の根元から毛先方向にドライヤーをあてることで、ツヤのあるキレイな髪に仕上げることができます。

セットしたい方向に髪を流しながら、乾かす。

ドライヤーを使うときに、セットのことも考えながら髪を乾かすと、髪への負担を最小限に抑えることができます。

熱に弱い髪は、長時間ドライヤーの熱があたり続けるほどダメージが大きくなります。

ドライとセットを同時に行うことで、熱が髪にあたる時間が短くなり、熱ダメージを少なくすることができます。

乾かすと同時に、髪型を整えることもできるので、スタイリングが決まりやすくなります。

夜よりも朝のお出かけ前に使えるテクニックです。

美容師さんのテクニック(ドライ編)まとめ
  1. ドライヤーは細かく動かし続ける
  2. ドライヤーの風は、髪の根元から毛先方向へ
  3. スタイリングを考えながら乾かす

ポイント3 美容師さんのテクニック(スタイリング前編)

COOL(冷風)ボタンに切り替えて仕上げ

ドライヤーに付いているCOOL(冷風)ボタン。何のために付いているのか分からない方も多いのではないでしょうか。

実は、COOLボタンにもしっかりとした役割がありました。

温風で8~9割程度乾いた後は、冷風と温風を使い分ける! 温風と冷風を使い分けることで、髪のセット(スタイリング)をおこないます。

温風で髪形を作り、冷風で固めるイメージがスタイリングの基本です。

※髪は、熱によって内部の結合がゆるくなる反応を起こします。ゆるくなった直後に、 冷風で冷やすことで、髪の結合が引き締まる反応を上手く利用してスタイリングをしていきます。

さらに、COOL(冷風)には、キューティクルを引き締める効果もあるので、髪のツヤをアップさせることができます。

ドライヤーの冷風ボタンは、ツヤのある美髪のために、使いたい機能です。

こんな時こそ、COOL(冷風)ボタンが活躍!
ボリュームアップしたい時

髪の根元を手グシで軽く持ち上げながら、根元から毛先に向かってドライヤーの温風をあてていきます。

根元がふわっと立ち上がった後に、COOLボタンに切り替え冷風を同じようにあてていきます。

冷風によって髪が固定されるためボリュームのある髪型になれます。

ボリュームダウンしたい時

ボリュームダウンしたい時は、頭の上から風をあてていきます。ドライヤーの熱が伝わりすぎないように、根元から毛先に向かってドライヤーを動かしてください。

全体的にドライヤーで乾かした後、COOLボタンに切り替え、髪を流したい方向に手ぐしでクセ付けしながら、冷風で乾かすとボリュームダウンできます。

もっと髪をツヤツヤに!ドライヤー前に使いたいアイテム

タオルドライ後に、『洗い流さないトリートメント』を使うことで、ドライヤーの熱ダメージを減らすことができます!

洗い流さないトリートメントは、髪の表面をコーティングするので、ドライヤーの熱から髪を守ることができます。

タオルドライの少し濡れた状態は、髪へ栄養成分が浸透しやすい状態でもあるので、トリートメント効果がアップします。

髪の根元付近に付けると、頭皮へトリートメントが直接付着する恐れがあるので、髪の真ん中あたりから毛先に向けて使うことをおすすめします。

ベタッと大量に使わずに、ワンプッシュずつ薄く全体に伸ばすイメージです。

特に、ダメージが出やすい毛先は、手の平で揉み込むとトリートメント効果をアップさせることができます。

洗い流さないトリートメントを、夜のお風呂上がりに使うことで翌朝の髪のまとまり感が違ってきます。

忙しい朝に、さらさらクシ通りの良い髪は、セットの時間を短縮してくれます。

寝ぐせで髪型が決まらない日はイライラしますよね。

そんな朝のイライラも夜の一手間(ワンプッシュ)で解消できます。

タオルドライ後に使いたいおすすめ洗い流さないトリートメント

シズク エッセンス 洗い流さないトリートメント150mL
サラツヤ髪用のクラシック(無香料タイプ)と、しっとりツヤ髪用のモイストパルファム(フルーティーフローラルの香り)から選べるオイル系洗い流さないトリートメント。無香料・香り付きの2タイプから気分や髪の状態に合わせて使い分けられます。さらさらが好きな方はクラシックしっとりが好きな方はモイストパルファムをおすすめします!

家庭用ドライヤーと業務用ドライヤーの違い

家庭用ドライヤーは、一般の方に扱いやすいように、あえてパワーや発熱量を抑えた設計にされています。

家庭用ドライヤーは、パワー不足のため風量が弱く髪を乾かす時間も長くなってしまいます。

リビングで長時間ドライヤーをしていて、TVを見ている家族から文句を言われたり、半分程度しか乾いていないのに、途中で止めた!なんてこともあるかもしれません。

どんなに家庭用ドライヤーが高性能になっても、美容室やヘアサロンで美容師さんが愛用しているのは、業務用ドライヤーです。

中華料理店で、家庭用のお鍋を使わないように、F1レースに市販車が走っていないように、美容師さんは家庭用ドライヤーを選ばずに、業務用ドライヤーを選ばれます。

美容師さんが愛用する業務用ドライヤーと家庭用ドライヤーの違いは、どこにあるのでしょうか。

家庭用ドライヤーと業務用ドライヤーの違いは、風量と耐久性です。

ここがスゴイ!業務用ドライヤー

1. 風速17m/秒以上の大風量

風量の強い業務用ドライヤーで髪を乾かすと、単純に乾かす時間が短くなります。

髪を乾かす時間が短くなると、髪に熱を与える時間が短くなるので、髪の熱ダメージが少なくなるということになります。

業務用ドライヤー→大風量→ブロー時間の短縮→熱ダメージの減少→ツヤ髪

業務用ドライヤーは、家庭用ドライヤーに比べると、パワーを出すために見た目が大きいので、重たそうに見えるかもしれません。

自分に扱える?と不安に思われる女性も大丈夫です!

美容室では、女性の美容師さん・スタッフさんでも、業務用ドライヤーを使いこなされています。

実際、業務用ドライヤーは、パワーの非力な家庭用ドライヤーに比べて、少し重い程度です。

今お使いのドライヤーとほぼ同じ感覚で、業務用ドライヤーをお使いいただけます。

2.業務用だからこその耐久性

美容室のお客さんがシャンプーをされる度にドライヤーを使うので、スグに壊れていては、お仕事になりません。

家庭用ドライヤーは、毎日使ったとしても1時間程度(4人家族で15分ずつ)ですが、業務用ドライヤーは1日6時間以上なんてこともあります。

美容室は、美しさを提供する場所なので清潔感も大切です。

業務用ドライヤーは、汚れやすい空気の吸い込み部分(フィルター)を取り外せるので、メンテナンスが簡単にでき、いつでも清潔に使えるよう考えられています。

3. どんな髪型にも対応可能なアタッチメント付き

ドライヤーは、美容室で作られる髪型の必需品です。

美容師さんが理想とするスタイリングデザインを実現させるために、様々なドライヤー専用アタッチメントが用意されています。

美容室帰りの髪型を家で再現できないワケは、ドライヤーにも秘密があったということです。

業務用ドライヤーを使うだけで、パーマのカールを出しやすくなったり、トップのボリュームをふんわり作りやすくなったりもします。

これでバッチリ!ドライヤーを選ぶためのポイント&使い方まとめ

  • ドライヤーは、風量の強いドライヤーを選ぶべし
  • 濡れた髪の水分は、業務用ドライヤーを使って短時間で乾かすべし
  • ドライヤーは細かく動かして、熱ダメージを避けるべし
  • 冷風を使って、髪のキューティクルを閉じるべし

スタッフコメント

パン吉くん(元美容師バイヤー)

業務用ドライヤーのスゴイところは、大風量で扱いやすいことです。 美容師さんが愛用しているには理由があります!

モモ店長

ドライヤーだけでも奥が深いのですね。

ニィニィスタッフ

業務用は、風が強いので、アレもできますね。

パン吉くん(元美容師バイヤー)

アレ?????

ニィニィスタッフ

扇風機の前で必ずやるアレですよ♪ ワ・レ・ワ・レ・ハ、ウ・チ・ュ・ウ・ジ・ン・ダ…。

モモ店長

・・・・・。

パン吉くん(元美容師バイヤー)

・・・・・。

ニィニィスタッフ

ワ・レ・ワ・レ・ハ・・・。

モモ店長

…はい!仕事・仕事!

パン吉くん(元美容師バイヤー)

(笑)